労働人口減少による人手不足も相まって、IT分野エンジニアの需要は今後も伸びると予想されています。
2016年の経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、業界が高位成長を続けた場合、2030年には78.9万人のIT人材が不足するそうです。また、現状での年収分布を見ても、年収500万円前後の人が最も多く、比較的稼げる仕事でもあります。ちなみに、米国の場合は1000万円から2000万円の人が最も多いそうです。
このように、需要が高く、収入もわりと高額なITエンジニアですが、さらに何らかのスペシャリストになれれば、より高額報酬を目指すことも可能です。
また、分野にもよりますが、就職後に在宅でのリモート勤務をすることや、独立してフリーランスになるという選択肢もあります。
もちろん、勉強は必要ですし、働き始めたあとも勉強し続けなければ、よい待遇は得られないでしょう。
しかし、手に職がつけられる、努力が報われやすい、という点もこの仕事の魅力です。一度身につけたスキルは、その後の就職・転職にも有利に働くことでしょう。
以前は労働環境の悪さが取り上げられていたこの分野ですが、近年は「働き方改革」の流れや、人手不足感のために人材を大切にする風潮が芽生えてきたため、今はそんなこともないようです。また前述の通り、過酷な職場を辞めても次が見つかりやすいですし、フリーランスという選択肢もあるのです。
そのため適性があるならば、需要、将来性、収入、働き方の自由さ、自分のスキルアップという点からも、ITエンジニアはとても魅力的な仕事だといえます。