開業前にしておきたい準備

フリーランスを目指しているエンジニアは少なくありませんが、しっかりと準備をしておかないと大きな問題を抱えることになりかねません。開業届の提出や健康保険や国民年金保険の手続きなどの事務的な準備ももちろん大切ですが、同じくらい大切な準備に自身のスキルアップがあります。
どんなに意志が強かったとしても、それに対応するスキルが無ければ仕事を果たすことはできません。そのため、フリーランスとして独立する前にスキルを身に着けておきましょう。
身に着けておくべきスキルはプログラミングなどの技術的なスキルと業務経験です。技術的なスキルは会社員時代からコツコツと勉強して自分の得意分野を磨いておいたり、スキルの幅を広げておくようにしましょう。可能であれば会社員時代から副業などを行って、自分の持つスキルがどの程度通用するのかを把握しておくことも大切です。
業務経験を積むためにはそれなりに時間がかかるため、少なくとも3年は同じ会社で働いて経験を積んでおくと良いでしょう。フリーランスのエンジニアには社会的な信用を得るためにも業務経験が必要になります。
フリーランスになったら案件を自力で獲得しなければならないので、人脈作りも独立前にしておくと良いでしょう。案件はエージェントや求人サイトからも獲得できますが、知人や友人、かつて勤めていた企業などからの紹介の方がメリットが多いです。こうした人脈はすぐには作れないため、独立前に準備しておくと良いでしょう。

フリーランスの仕事の探し方

フリーランスのエンジニアとして働きたくても仕事の探し方がわからなくて独立をするかどうか悩んでしまう、という方もいるのではないでしょうか。
フリーランスの仕事の探し方は基本的には今までの仕事で培ったコネクションです。SIerで働いていたのであれば、今の現場に会社を挟まずに直接雇用してもらったり、今まで自分が面接を受けに行った経験がある企業に自分を売り込んでみたりすることで仕事を得ている人もいます。この場合、今働いている現場に直接フリーランスとして雇ってもらうと、給与は上がりますが所属していたSIerと雇用先の信用関係が崩れてしまう可能性があり慎重に取引を行う必要があります。
また、他にもクラウドソーシングを使って自分で仕事を探すという方法も良いでしょう。クラウドソーシングサービスには様々な案件が掲載されており、自分のスキルや経験に応じたレベルの仕事を選ぶことが出来ます。使用する言語も開発規模も様々なので、クラウドソーシングは挑戦してみたいと思っていた新しい技術を活かす場を探しやすいと言えるでしょう。しかし、クラウドソーシングの場合、一つの案件に対する応募倍率が高いため、選考に通らない可能性があることも理解しておく必要があります。
そして、フリーランスの人が一番仕事を見つけやすいのがフリーランスのエンジニア専用のエージェントです。この場合、自分のスキルや経験に合った仕事をエージェントが見つけてくれるので自力で仕事を探す必要がありません。